完済した後に地獄は待っていた|パチンコ代を闇金から借りた50代男性のケース

報告者:Iさん(50代・男性)
2年前にパチンコ代が欲しくて、闇金から初めてお金を借りる。
返済後も業者につきまとわれ、非常に怖い思いをしたととのこと。その時の体験談を語ってもらいました。

記者
Iさん本日はよろしくお願い致します。

I さん
よろしくお願い致します。

記者
早速ですが、闇金からお金を借りていた時の状況について、お聞きしたいのですが、実際には、いつ借りておられたんですか?

I さん
はい。2013年の2月から翌年の2月くらいまでです。

記者
闇金から借りたきっかけというのは何だったんですか?

I さん
パチンコの資金が欲しくて借りました。

記者
どうして闇金から借りようと思ったんですか?

I さん
家族から内緒で借りたかったんです。

記者
闇金だと、ご家族に知られずに借りれると思ったんですか?

I さん
はい。大手だと審査などのやりとりが多く、家族に知られる可能性が高くなると思ったので。

記者
それまでに、闇金以外からの借入はありましたか?

I さん
銀行のカードローンで借りてました。

記事
闇金には自分から接触したんですか?それとも向こうから何か営業があったんですか?

I さん
業者からメールが届いていたので、そこに電話をしました。多分、私だけじゃなくて、一斉に送られたメールだと思います。

記者
いくら借りましたか?

I さん
3万円借りました。

記者
利息は?

I さん
10日後に4万5千円を返済するように言われました。最初は返済サイクルが短いんですが、付き合いが長くなると、1ヶ月後の返済になるんです。

記者
何社から借りましたか?

I さん
最初は1件だけです。後々、返済に困って最終的には3件から借りました。

記者
お金を借りる時、相手は闇金だという認識はありましたか?

I さん
はい。ありました。

記者
借りたら大変なことになるという思いはありましたか?

I さん
いえ、思いませんでした。すぐ返せば大丈夫だろうと思ってました。

記者
借入の審査はありましたか?

I さん
はい。申込の電話をした時、自宅の住所・電話番号、会社の住所と電話番号、それと家族構成を聞かれました。
あと、現在の借入状況と、会社の在籍確認があっただけです。

記者
それだけで終わりですか?

I さん
はい、その後、すぐに現金でお金が振り込まれました。

記者
振り込みということは、実際に会うことはなかったということですか?

I さん
はい。最初から最後まで一度も業者と対面することはありませんでした。

記者
借りた時の業者の態度などはどうでした?

I さん
全く普通の対応で、銀行員のような丁寧な応対でした。

記者
他に契約内容についての説明はありましたか?例えば、返済が送れるとどうなる・・・というような。

I さん
いえ、一切ありませんでした。

記者
保証人は要求されましたか?

I さん
いえ、保証人は不要でした。ただ、親が健在かどうかとだけ聞かれました。

記者
その他に、普通の貸金業者と違うと感じた点はありますか?

I さん
借用書がありませんでした。

記者
すべて口約束だけということですか?

I さん
はい。そうです。あと、すべてのやりとりが携帯電話で済まされたことです。
早ければ、2週間に1度くらいのペースで、業者の電話番号が変わるんです。

記者
それは、摘発対策か何かでしょうか?

I さん
たぶんそうだと思います。次からはこの番号でかけると言われるんです。

記者
借金の返済はできましたか?

I さん
はい、最初はできました。

記者
最初というと?

I さん
一番最初に借りた3万円は返済できました。そしたら、その後、また同じ業者から電話がかかってきて、金利や返済サイクルなどの条件をよくするから借りませんか?と勧められました。

記者
そこで、借りたんですね?

I さん
はい。それから何度か借りました。でも段々元本を返済するのが厳しくなってきたんです。
そしたら、「金利の返済だけでいい」と言われるようになりました。

記者
金利だけを払って、元本返済が減らないというわけですね。

I さん
そうです。それでも返済が苦しくなってきて、今度は融資枠を増やしました。

記者
さらに借入して、それを返済に充てたわけですか?

I さん
はい。でも、やっぱり金利の返済が苦しくなってきて、別の業者から借りました。

記者
それで、どうなりました?

I さん
今度は、そっちの返済が苦しくなってきました。結局最後は、生命保険を解約して全額返済しました。

記者
それで、返済は終わったわけですか?

I さん
はい、返済は終わったんですが、2ヶ月くらいして、またヤミ金業者が私に電話してきました。

記者
どういう用件ですか?

I さん
営業の電話です。さらに条件をよくするから、また借りてくれないか?というオファーです。

記者
それで、どうしたんですか?

I さん
もちろん断りました。もう闇金は懲り懲りだと思いましたから。それでも、相手は「借りてもらわないと困る」としつこく電話してきたんです。

記者
それで?

I さん
ある日電話がかかってきた時、あまりにもしつこかったんで、電話を切ったんです。
そしたら、またかかってきて、それまで丁寧だった態度が豹変したんです。

記者
どんな風にですか?

I さん
急に口調が荒っぽくなって、まだ金利の返済が残ってるぞと脅されました。

記者
すでに完済していたんですよね?

I さん
はい。もうとっくに終わってました。でも、相手はそういってきたんです。その後、私が勤めている会社に電話されました。

記者
どういう内容でした?

I さん
このままじゃ済まされないぞ!という脅しでした。会社にも黙っていられないので、上司にも相談して、取り次がないようにしてもらいました。

記者
他に被害はありましたか?

I さん
はい。子供の学校にも、業者からの電話が入ったんです。学校から私に通報が入って、その時これは大変なことになってると思いました。

記者
警察に連絡したんですか?

I さん
いえ、司法書士に相談しました。学校に連絡が入ったその日に相談しました。

記者
なぜ警察には電話しなかったんです?

I さん
警察は民事不介入で、こういう時には役に立たないっていうのをなんとなく聞いてたので。

記者
司法書士さんは、どうやって探したんですか?

I さん
ネットで探しました。

記者
依頼費用はいくらでしたか?

I さん
3件で14万円でした。1社あたりいくらという計算だそうです。

記者
全部で3社と取引があったんですね?

I さん
はい。でも、嫌がらせがあったのは、2社からでした。もう1社とは最近全く連絡をとっていませんでした。

記者
それでも、3社全部と交渉してもらったのはなぜですか?

I さん
闇金というのはウラでほとんど全部つながってるそうなので、全部に手を打たないと意味がないそうです。

記者
司法書士に依頼後は、嫌がらせはなくなりましたか?

I さん
いえ、1週間くらいは闇金からの電話はありました。その都度司法書士さんに報告しました。
徐々になくなっていって2週間くらいで完全になくなりました。

記者
返済した違法な利息などは戻ってきましたか?

I さん
いえ、それはありませんでした。

記者
その後は全く闇金からは連絡はありませんか?

I さん
はい、借りていた業者からは嫌がらせの電話はありません。でも、営業の電話はたまにあります。
知らない電話番号には出ないようにしているんですが、たまたま出ちゃうと、その後着信拒否にしています。

記者
これから、闇金で借りようとしている人に何か、言ってあげられることはありますか?

I さん
借りる前に、家族に相談してください。そうすると家族は賛成しませんから。
家族に黙って借りるからには、やましい部分があると思うんです。やましいことでお金を借りるのはよくないと思います。

記者
ありがとうございました。

 

闇金と「付き合った時点で終わり」ということを端的に表しているケース

このお話には、ポイントが2つあると思います。
ひとつは、金利です。
3万円を借りて、10日後に利息1万5千円を加えて返済しなければなりません。
つまり10日で5割の利息です。トイチを遥かに上回る「トゴ」です。
年利にすると、1825%になり、一年間放置しておくと54万7500円の利息になります。
(※複利計算せず)
アコムなど、大手消費者金融が18%の上限あたりで貸出しているので、その100倍の金利になります。

大手キャッシングの返済ですら滞る人が多い中、普通であれば、100倍厳しい条件での返済などできるわけがありません。
でも、被害者さんは、お金を借りたい一心で当時は借りてしまったんですね。
それで、結局保険を解約するハメになった。
Iさんには生命保険という資産があったからいいですが、そういったものが何もなければどうなっていたんだろうと、恐ろしくなりますね。

もうひとつは、本当の地獄は利息の返済ではなく、返し終わった後にやってきたことです。
借入に関する書類が一切なかったため、闇金から「まだ利息が残ってるぞ!」と恫喝されたら、それに応じるしかなかったわけです。

この事例は闇金とは、絶対に関わりを持ってはいけないということを端的に表しているといえます。
一旦付き合いを始めたら最後、法的手段に訴えるところまで行かないと、縁を切れないわけですから。
もう、返済できるとかできないという次元の話ではないですね。

Iさんは、司法書士さんに相談をして、嫌がらせの電話が止まったのはよかったといえますが、もっと早くに相談していれば、余計な金利を払うこともなかったわけです。
また、会社や学校に電話されることもなかったでしょう。

闇金とは絶対に付き合わない!という姿勢を貫くことが大切です。
しかし、万一借りてしまった場合は、例え、まだ返済できると思っていても、縁を切るための相談を今からしておくべきです。
(編集部S)

 

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